寺内が母校の慶應SFCにてSBC実践(出版)という授業の担当をしています。
SBC(Student Build Campus)はその名の通り学生が主体的にキャンパスのソフトもハードもつくるというプロジェクトで、寺内と松岡は学部生の頃に SBC合同研究室として活動に関わっていました。
私たちが学生のころは始まったばかりだったプロジェクトも、最近全ての建物が竣工し、授業や研究室などを通して使われています。
そんなSBCをこの機会に改めて振り返り、アーカイブするために、当時からお世話になっている加藤文俊先生、松川昌平先生と今年度から授業を開講しました。
同時に、寺内はZINEなどの出版物の制作を通して活動のアーカイブをすることをHUMARIZINEをはじめ普段からしているため、授業では改めて出版を通してアーカイブすることとは何か、そしてそもそも出版することは何かを学生と共に考える機会にすることを目指しています。とりわけ授業では、「テキストを書く」「アーカイブする」「仲間をつくる」「自分の手でつくる」「振り返る」ことを大切に、出版について考え制作することを大事にしています。
学期前半には、今の学生が見る「現在のSBC」をアーカイブするために、グループごとに多様な視点で今を切り取ってもらい、ZINEの制作をしてもらいました。出来上がった6冊のSBC ZINEはSBCというプロジェクトへの示唆に富んだフィードバック、そして可能性が含まれていました。同時に出版が学生たちの表現手法、他者とのコミュニケーション手法として作用しているようなものになりました。学期後半は学生個々人でZINEの制作を行います。